「あっ！ 学校のトイレで見たことある」
「プールとか病院にあったような……」

特に気に留めることはなかったけれど、多くの人が一度は足を通したことがあるはずのサンダル。なんだか懐かしさを感じるのは、私だけではないはず。「便所サンダル（通称ベンサン）」と呼ばれるそれは、丈夫で履き心地も抜群。抗菌機能までも兼ね備えているため、数十年と親しまれてきた良品なのです。

そんな「ベンサン」が今、お洒落に進化しているのをご存じですか？
“トイレで使うもの” というイメージを一転させるような、個性あふれるデザインとバリエーションが人気を集め、日常使いからフェスコーデにまでその用途は広がっているのです。

夏本番になり、靴下を履くのも窮屈なこの時期。自分のスタイルに合ったデザインの「ベンサン」に出会えば、のびのびと快適な日々を過ごせるはずですよ。

BENSANを展開するのは「bench」

「ベンサンといえば！」で有名なのがニシベケミカル社。奈良で40年以上製造し、その品質の高さによってシェアを占めている老舗ブランドです。2018年、「奈良の良品を世界の良品に」をコンセプトに立ち上がったアパレルブランド「bench」が、ニシベケミカル社にコラボレーションを提案。プレミアムラインとして牛革のタッセルやキルトをカスタムした斬新なデザインが誕生し、「ベンサン」は「BENSAN」としてファッションアイテムにリプロダクトされました。

「bench（ベンチ）」とは？

ブランド名「bench」とは、野球用語の “ベンチ” が由来。“レギュラーではなくベンチ” という意味で、「主役じゃないけど、あったら嬉しい。そんなベンチのような存在を広めていきたい」という想いが込められているんだとか。毎日ではないけれどいざという時に頼りになる、下駄箱に一足忍ばせておきたいアイテムなのです。

どんなデザインがお好み？

一足に絞るのはかなり迷ってしまうほど豊富なデザインが展開されています。どのアイテムもニシベケミカル社の製品をベースに、個性的なアレンジが加えられているのがまたいいところ。

▲JINNAN HOUSEで取り扱うのは、全部で12種類。
※2022年7月現在

廃盤アイテムを復刻「BENSAN-T BIT」

「BENSAN-T BIT」は、これまで廃盤となっていた製品「BENSAN-T」をベースに復刻ラインとして生まれました。あしらわれたビットがアクセントとなり、綺麗めなコーディネートにも合いますよ。

人気のモデルに新たな価値を「BENSAN-D FRINGE」

「BENSAN-D FRINGE」は、ファンからの支持が厚いモデル「BENSAN-D」をベースにした一足。レザーのフリンジが印象的で、シャワーサンダルのように、ファッションを少しハズしたい時に活躍しそう。

機能はそのままに再構築「RE Series」

一方で、これまでベースにしていた製品をパーツとして捉え構築した「RE Series」という新ラインも。ベンサンの象徴的なソールの意匠を継承し、奈良が主要産地である下駄の鼻緒をイメージした「BENSAN-DR RE-UPPER SIDE TONGS」は、慣れ親しんだベンサンのクッショニングはそのままに、アッパーはホールド感が高まっています。

この夏の相棒は「BENSAN」で決まり

「ベンサン」の機能を活かし、「BENSAN」として新たな可能性へと導く「bench」。ブランドとしても製品としても、今後の展開が楽しみですね。

JINNAN HOUSE ONLINE STOREには、まだまだ魅力あふれる「BENSAN」のご用意ございます。夏の相棒にぜひ一足、迎え入れてみてはいかがでしょう。

すべての商品は、こちらからご覧いただけます。

［bench］
40年以上便所サンダルを手掛けてきたニシベケミカル社のプレミアムラインとして2018年にデビュー。「奈良の良品を世界に。」をキーワードに、奈良の工場で作られた高品質のベンサンをファッションシーンに投下しています。

Photo by Taro Oota
Text by Mika Kobayashi