松野屋が提案する荒物とは?やかんやほうきなど日用品のすゝめ。

いつもの日用品、ちょっといいものに見直してみませんか?

1945年、東京の下町・日本橋馬喰町に創業した[暮らしの道具 松野屋]は自然素材を中心とした生活道具をあつかう荒物屋。あまり聞き馴染みのない「荒物」ですが、ほうきやザル、やかんなど主に台所で使う簡単なつくりの家庭雑貨のことを指します。

この荒物がなぜちょっといいものかというと、使えば使うほどその勝手の良さに気づくことができるから。長年積み重ねられた商品改良によって耐久性は抜群。ずっと使い続けられるからこそ、生まれる経年変化に愛着が沸いたり、新しい使い方を見つけたりすることができますよね。

プラスチック製品や家電製品が主流になる前は当たり前のように使われていた荒物ですが今の私たちのくらしにフィットする便利で美しい松野屋のアイテムを厳選してご紹介します。

使い方は自由!厳選の掃除道具

荒物といったら、まずはほうき。かつてほうき作りが盛んだった地域も掃除機の普及によって職人の数は減り続けているそう。しかし、今もなお現役で活躍する高齢の職人たちがその伝統を守り続けているのです。

「バーム荒神ぼうき」は見た目より柔らかい掃き心地で、DIYやベランダのガーデニング作業後の掃除などにとっても便利。掃除機を出すには面倒だけど少し綺麗にしたい!なんてときにはやっぱりほうきが必要ですよね。荒神ぼうきの荒神は台所の神様のことで、かまどを清める際に使われていたそう。日々の掃除にも祈りをこめて、毎日を爽やかに過ごしたいものです。

「バーム荒神ぼうき」550円(税込)

大阪の工場ですべての工程を職人の手によってつくられた「トタン豆バケツ」。職人技が光る継ぎ目の一切ないフォルムが愛おしいアイテムです。トタンはサビにくく腐食しにくいので、水場にぴったり。ガーデニングならプランターや鉢カバーとして。野菜やフルーツをストックする入れ物にするなどキッチンシーンにも良さそう。掃除に、ボウル代わりにと使い勝手が良いのがやっぱり荒物の魅力ですね。


「トタン豆バケツ」1,320円(税込)

やかんの魅力を再発見

少しの量を素早く沸かすことのできる電気ケトルが人気の今、改めてやかんの良さを実感できるはず。夏は麦茶をつくったり、冬はホットワインをつくったり、その用途はお湯を沸かすだけではありません。北欧ではフイーカと呼ばれるティータイムにそのデザイン性の面白さからやかんでお茶を楽しむのが流行っているんだとか。
昔懐かしいレトロな佇まいが世界的にも注目される古き良き日本のやかんに今一度注目してみてはいかが?

「アルマイト銀河急須 7号」2,640円(税込)


「こづちやかん」2,640円(税込)

やかんを置くのには「藁釜敷き」が欠かせません!
新潟の佐渡島では昔から農業の閑散期にワラ細工が行われており、稲から取れるワラは米の収穫後に残る茎をリサイクルできる理にかなった素材でもありました。SDGsが謳われる以前より、米を精製する過程の副産物としてこういった美しい荒物が生まれていたのです。すべて手作業で編み込まれた「藁釜敷き」は丈夫かつシンプルで日常に馴染むのが嬉しいですね。


「藁釜敷き」1,870円(税込)

やかんではないけれど・・・まるで昔話に出てくるみたいなこちらの壺は、素焼きのヨーグルトポット。市販のヨーグルトと牛乳を混ぜ合わせて、自分好みのオリジナルヨーグルトをつくってみませんか?ドライマンゴーを入れてしっとりプルプルのヨーグルト漬けなども楽しめそう! 通気性も抜群のポットなので、塩や砂糖、スパイスなどの調味料ポットとしても活躍してくれます。


「ヨーグルトポット」2,640円(税込)

気取らず飾らずあるがままが美しい

あくまでも生活の中で使いやすい存在であり、そして手に取りやすい値段であることが荒物の魅力。[暮らしの道具 松野屋]の荒物の素朴な愛おしさが私たちの生活に寄り添い、日々を彩ってくれることでしょう。

[松野屋]
1945年創業の自然素材を中心とした生活道具をあつかう荒物問屋です。荒物とは、ほうき、ちりとり、ざるなどの日用品のこと。日常に使いやすく、ちょうど良い、暮らしに根差した道具を提案しています。

Photo by Taro Oota
Text by Ami Yamazaki

松野屋が提案する荒物とは?やかんやほうきなど日用品のすゝめ。